AKIHABARA

FOOD & GOODS

進化する筆記具も、日本ならではのお土産かも?

日本の筆記具は、クオリティが高く、デザイン性にも優れているとお土産にも大人気。そんな筆記具大国の日本に来たら、伝統やカルチャーを体感できる最新アイテムに注目してみて。

手書き文化が根づく日本は、描き心地にこだわったペンや、何十種類も展開されるカラーペンシリーズ、キャラクターをまとったカワイイデザインなど、バラエティ豊かな筆記具が揃う。なかでも日本の伝統技術をあしらった芸術的なデザインや、筆が進化したカラーペンなど、どれも一本持っていれば、帰国後も手軽に日本の思い出に触れることができるはず。

まず初めにご紹介するのは、伝統工芸である蒔絵をボディに再現したシリーズ。実用性はもちろん、眺める楽しさも味わえる逸品。蒔絵とは、漆を塗り重ねた上に、金粉や貝殻などをあしらって描く絵のことで、約1200年以上前の歴史があり、貴族や武士の持ち物のほか、神社仏閣の装飾や茶道具などに使われてきた。デザインのポイントとなる金粉や銀粉はひとつひとつ手作業で蒔いて仕上げており、細かな作業が日本文具らしい精巧さを生み出している。

優美蒔絵 枝垂桜(白・黒)、優美蒔絵 四季の富士(秋・冬)/免税価格 各 ¥3,500(セーラー万年筆)

次にご紹介するのは、日本の伝統工芸である友禅和紙をまとった雅な筆ペン。和紙を使ったぬくもりのある桜のデザインが特徴。友禅和紙とは、江戸時代に京都で発展した染色技法である友禅染を用いて、和紙にデザインをほどこしたもの。手作業で一枚ずつ丁寧に染められた高級品で、屏風や障子などに使用され、日本の伝統文化や美意識を表現する重要な素材のひとつとされている。また、筆ペンの穂先は、歴史が古く、書き心地がよいことでも知られる奈良筆の技術を活かし、一本一本手作業で仕上げたもの。コシが強くラインを美しく表現でき、本格的な毛筆の書き味を体験できる。

日本では新学期がはじまる4月を象徴する花、桜をあしらった友禅和紙で仕上げた筆ペン。 古都 桜(プラケース入り)筆ペン/免税価格 ¥500(あかしや)

おなじみの筆記具も日本ではユニークな進化をとげている。大事な人への手紙や祝いの席で使われる筆ペンは、実はマンガの執筆にも欠かせないアイテム。表情豊かな線が描けるため、輪郭や喜怒哀楽の表現、髪や筋肉などさまざまなパーツを描くことに使われるほか、陰影をつけて立体感を出すときにも重宝されている。そんな日本の筆ペンは、カラーバリエーションが豊富で、蛍光色まで登場。イラストやマンガを描く人はもちろん、自由なラインが描けるので、ノートやスケジュールのマーキングにもおすすめ。

毛筆タイプのカラーペン。細い線からベタ塗りまでおまかせ。イラストやデザイン、漫画など幅広い用途に使える。 ZIG クリーンカラーリアルブラッシュ/免税価格 ¥1,200(呉竹)

蛍光タイプでハイライトにもおすすめ。 ZIG ブラッシュハイライト サッと/免税価格 ¥1,200(呉竹)

また、緻密なラインが描けるペンタイプも人気。

マンガやイラストの主線や枠線、デザインの線描きにも使用できるマーカー。乾いた後に上からアルコールベースのマーカーを塗ってもにじみにくいのが特長。 ZIG Cartoonist MANGAKA/免税価格 ¥750(呉竹)

ここまでご紹介した商品は、全て成田空港の免税店「Fa-So-La AKIHABARA」で取り扱っているので、気になったものがあれば、ぜひのぞいてみてほしい。旅の記録といえば、今ではスマホでSNSにアップが当たり前だが、あえて日本の文房具で、ひと味違う日本の書く文化を試してみてはどうだろう。また、ユニークな逸品は、こだわりのおみやげとして喜ばれるはず! (2023年4月時点の情報です。)