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CULTURE

港町に集まる雛人形!2024 かつうらビッグひな祭り(2/23~3/3)

美しい海や朝市等で人気の観光地である勝浦。そんな街で伝統カルチャーまで楽しめる季節。伝統行事"ひな祭り"を満喫してみて。

日本で3月3日といえば“ひな祭り”。 ひな祭りは、中国の五節句の一つ“上巳の節句”と、江戸時代にあった“ひいな遊び”という幼い女の子の遊びが混ざってうまれた文化と言われている。 “桃の節句”とも呼ばれ、ひな人形やひなあられ、桜や桃の花などを飾ったり、ちらし寿司を食べたりして、女の子の健やかな成長を願う行事として広く知られている。

その中でも、ひな祭りの花形といえばやはり“ひな人形”だろう。 近年では住宅事情にあわせて、男雛・女雛の一段だけのコンパクトなものが人気となっているが、やっぱり昔ながらの豪華なひな飾りにも心惹かれるものだ。

そんな豪華なひな飾りを見てみたい人にぴったりなイベント『2024 かつうらビッグひな祭り』が開催される。会場があるのは、成田空港がある千葉県の南部に位置する港町“勝浦市”。関東一の透明度といわれる美しい海や朝市、勝浦タンタン麺などで有名な、人気観光地の一つだ。

このイベントでは、遠見岬神社の石段や、覚翁寺や墨名交差点をはじめとする市内の会場に、無数のひな人形達が飾られ、街はひな祭り一色となる。

特に遠見岬神社の石段は必見。神社へ続く60段の石段に約1,800体のひな人形が並ぶ光景は圧巻の一言。夜にはライトアップもされ幻想的な光景も楽しめる。ちなみにこのひな人形達は、地元の方々が朝に飾りつけをし、19時ごろに全てをしまうという作業を期間中毎日行っているそう。時間のある方は、1,800体のひな人形達を手際よくしまっていく様子も楽しんでみてほしい。

夜の遠見岬神社の様子。ライトアップされ昼間とは違った雰囲気が楽しめる。

覚翁寺や墨名交差点でも、それぞれに特設ひな段を設置し数百体のひな人形が飾られるなど、街全体がひな祭りムードに。駅や公園、小さな商店などの装飾や、430年以上続く勝浦朝市を巡るのも楽しい。

覚翁寺前の特設ひな壇には約600体のひな人形が並ぶ。

勝浦駅すぐ近くの墨名交差点でも約1,000体のひな人形が並ぶ特設ひな壇が展示される。

更には、隣町、御宿とのコラボ企画も充実。“月の沙漠記念館”や“手作りの蔵”会場に華やかなつるし雛が展示される『おんじゅく まちかどつるし雛めぐり』や、各会場を巡るスタンプラリーも開催される。イベント開催中の休日には、勝浦と御宿を結ぶオープントップバス『勝浦・御宿ひなめぐりSKYバス』も運行、美しい海を眺めながら2つの町を行き来することが出来る。

眺望抜群のオープントップバス(写真は昨年のもの)

美しい自然があり、文化と歴史も感じられる勝浦。アクセスも都心から2時間程度と魅力的だ。そんな勝浦でこの会期中は壮大なひな祭りの世界も満喫してみては?

■DATA 『かつうらビッグひな祭り』 イベント期間:2024年2月23日~3月3日 公式HP:https://www.city.katsuura.lg.jp/Info/1405 Instagram:https://www.instagram.com/big_hinamatsuri/?hl=ja ▼遠見岬神社 住所:千葉県勝浦市勝浦1 時間:9:00~19:00 ※雨天時はひな壇パネルの展示となります。 ▼覚翁寺 住所:千葉県勝浦市出水1297 時間:9:00~18:00 ▼墨名交差点 時間:9:00~17:00 ※土日9:00~18:30 ▼勝浦・御宿ひなめぐりSKYバス 料金:無料 運行日:2/23(祝・金),24(土),25(日),3/2(土),3/3(日) 運行ルート:墨名市営駐車場(勝浦市)⇔須賀多目的広場駐車場(御宿町) ▼勝浦朝市 時間:6:30頃~11:00頃 (毎月1日~15日)下本町朝市通り (毎月16日~月末)仲本町朝市通り 休:水曜日、1月1日

(2023年12月時点の情報です。)

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