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蔵書数は30万点!京都の知られざる見どころ「京都国際マンガミュージアム」に行ってみよう

© Tezuka Productions

寺や神社から和スイーツまで人気のスポットが目白押しの観光地、京都。そんな街の中心地にある「京都国際マンガミュージアム」を知っている?

「京都国際マンガミュージアム」は、閉校になった小学校の跡地を改修して2006年に開館。ミュージアムというだけあって、所蔵されているマンガ資料の数はおよそ30万点を数える。施設は、1階に少年向け、2階に少女向け、3階に青年向けのマンガが配架されており、マンガの翻訳語版や世界各国でうまれたコミックスも楽しめる。

施設を象徴するのは、館内の壁面に広がる総延長200メートルの書架「マンガの壁」。所蔵されている資料のうち、1970年代以降に発行されたマンガ単行本を中心とする約5万冊がこの壁にぎっしりと配架されている。

約5万冊が、200メートルにわたり配架されている「マンガの壁」。(写真:菱川陽亮)

常設展として、施設に来館したマンガ家の手を石膏手型でかたどった「マンガ家の手」を眺めるのも楽しい。また、施設内の吹き抜けに常設された、日本マンガ界の巨匠、手塚治虫の代表的なキャラクター「火の鳥」の巨大オブジェも必見だろう。他にも、1階の「マンガ工房」では、プロのマンガ家が、絵の下描きから完成までを実演。マンガ制作の現場を生で見ることができる。さらに、施設内にあるカフェの壁面には、マンガ家の直筆イラストやサインが描かれている。コーヒーを飲みながら、お気に入りのイラストを探してみて。

100以上の石膏手型が展示される「マンガ家の手」。

マンガ制作の現場を見ることができる「マンガ工房」。(写真:菱川陽亮)

カフェ「前田珈琲マンガミュージアム店」では壁面に注目。マンガ家の直筆イラストやサインが描かれている。 (写真:菱川陽亮)

大人も子どもも楽しめる、知る人ぞ知るこのミュージアムで、現在は企画展「アフリカマンガ展」も期間限定で開催中。日本人には馴染みの薄い、アフリカのマンガ文化の魅力に迫る内容だ。他にも、アニメ風の似顔絵を書いてくれるコーナー、関連グッズを扱うミュージアムショップや紙芝居の口演など多彩な催し物が用意されているので、マンガ好きならぜひ一度は訪れてほしい。

2階の紙芝居小屋で楽しめる「えむえむ紙芝居」。(写真:菱川陽亮)

1階「ニガオエコーナー」で、アニメ風タッチの似顔絵を描いてもらおう。 (写真:菱川陽亮)

京都国際マンガミュージアムは、京都駅より電車かバスでアクセス可能。周辺には二条城や京都御所など歴史的背景の深いスポットが点在するので、合わせてチェックしてみよう。

京都国際マンガミュージアムの外観。(写真:菱川陽亮)

■DATA 京都国際マンガミュージアム 住所:京都市中京区烏丸通御池上ル 開館時間:10:30~17:30(最終入館時刻 17:00) 休館日:毎週水曜日(休祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス期間 料金:大人900円 中高生400円 小学生200円 公式サイト:https://kyotomm.jp/ アフリカマンガ展 -Comics in Francophone Africa- 会期:2023年10月26日(木)~2024年2月18日(日) 会場:京都国際マンガミュージアム2階ギャラリー1、2、3 画像提供:京都国際マンガミュージアム

(2023年11月時点の情報です)