AKIHABARA

CULTURE

雪景色も美しい秋田の冬祭りを3つ紹介。

温泉、湖、スキー場といった観光スポットがたくさんある秋田県は、冬まつりでも有名。この冬の予定に組み込んでみては?

お祭りといえば夏のイメージが強いが、雪深く冬が長い秋田県ではむしろ今がオンシーズン。今回紹介するのは、3つの個性的な冬祭り。日本の伝統を感じられる体験はもちろん、真っ白な雪景色のなかに灯りが浮かぶ幻想的な景色は、旅の忘れられない思い出になるはず!

1つめは、「なまはげ柴灯(せど)まつり」。秋田県男鹿市北浦の真山神社で行われる冬祭りで、なまはげに会える貴重なチャンスでもある。民俗行事である「男鹿のナマハゲ」と、900年以上前から行われている神事「柴灯祭」を組み合わせたお祭り。真山神社境内に炊き上げられた柴灯のもとで、なまはげが舞う姿は一見の価値がある。なまはげとは、災いを祓ってくれる神様、もしくは神の使いのこと。大晦日の晩、集落の青年たちがなまはげに扮して「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」などと大声で叫びながら地域の家々を巡るならわしがある。

なまはげ紫灯まつりの様子

なまはげ太鼓の様子

なまはげ下山の様子

2つめは、「六郷のカマクラ」。秋田県仙北郡美郷町で行われるお祭りで、豊作祈願の祭りとして700年余りの歴史がある。天筆掲揚、鳥追い小屋造り、最終日の天筆焼き(ドンド焼き)、竹うちと続く一連の行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている貴重な伝承イベント。ハイライトは、最終日に行われる7~8mほどもある長い青竹を持った若者たちが南北に分かれ、激しく打ち合いをする竹うちで、迫力ある日本のお祭りを体感できる。

六郷のカマクラ・天筆焼きの様子。竹うちが行われるのは最終日の夜

六郷のカマクラ・天筆掲揚。「天筆」とは短冊に願い事を書くことを指す

六郷のカマクラ・竹うちの様子

3つめは、「横手のかまくら」。秋田県横手市で行われる、およそ450年の伝統を誇る小正月(日本の旧暦1月15日を指し、その年最初の満月の日)行事。かまくらとは、雪でつくった雪室のこと。中に入って温まり、会話を楽しむ。横手のかまくらでは、雪室のなかに水神様を祀り、そのなかで火鉢を囲んで、子どもたちが訪れた人に甘酒を振るまってくれる。実際にかまくらに入って楽しむことができる体験は日本の東北旅の醍醐味のひとつ。

ドイツの建築家ブルーノ・タウトも絶賛したかまくら。お祭りの期間中は、横手市内に約60基ほど作られる

横手のかまくらの様子

雪室のなかに水神様を祀る

東京から秋田県までは新幹線で最速3時間37分。人気の「乳頭温泉郷」をはじめ、名湯・秘湯がたくさんある温泉天国。おいしい米の産地としても知られ、米をつぶしてもちのようにしたきりたんぽなど、秋田グルメも見逃せない。 今回紹介した3つのお祭りは開催日が近く、一緒にめぐることもできるのでこの冬は秋田を訪れてみたらいかが?

■DATA STAY AKITA:https://stayakita.com/ Discover Akita :https://www.facebook.com/discover.akita/ なまはげ柴灯まつり 開催場所:真山神社      秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97 会期:2024年2月9日(金)・10日(土)・11日(日) 開催時間:18:00~20:30 公式HP:https://oganavi.com/sedo/

【六郷のカマクラ】 開催場所:秋田県仙北郡美郷町六郷字本道町115 会期:2024年2月13日(火)〜2月17日(土) ※竹うち:2月17日(土) 20:00~  公式HP:https://www.town.misato.akita.jp/kamakura/2574.html 【横手のかまくら 】 開催場所:秋田県横手市中央町ほか、市内一円 会期:2024年2月15日(木)・16日(金) 開催時間:18:00~21:00 公式HP: https://www.yokotekamakura.com/event/3-5/ 秋田県公式観光サイト アキタファンHP:https://akita-fun.jp/featured_contents/festival (2023年12月時点の情報です。)