AKIHABARA

CULTURE

幸せを呼ぶ?日本のキュートなオブジェ“招き猫”

様々な“縁”を招いてくれる猫のオブジェ「招き猫」。たくさんの招き猫に出会ったら、幸せがたくさん訪れるかも?

招き猫は、前足を上げて誰かを手招くような仕草がチャームポイント。英語では「幸せを呼ぶ猫(Lucky cat)」とも訳され、古くから重宝される日本の縁起物として知られる。

招き猫はなぜ手招きのような仕草をしているのだろう?よく見てみると招き猫によって手の上げ方に違いがあり、意味やご利益が異なる。一般的には、右手を上げているものは、金運を招く。左手を上げているものは人を招くので、商売繁盛の願いとともに店先に飾られる。両手を上げている場合は魔よけの意味。また、上げている手の高さが高いほど、さらなる運を呼ぶとか。 今回はそんな、日本にあるユニークな招き猫を4つご紹介していく。

東京都世田谷区にある豪徳寺は、招き猫発祥の地とも言われる。その昔、寺の前を通りかかったお殿様が、猫に手招きされ寺に立ち寄ると、突然雷雨が降り始めた。殿様は猫のおかげで雨に濡れなかったことに感動し、この寺を支援。豪徳寺はこの猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼び、お祀りする招福殿が建てられた。境内には無数の招き猫が並べられ、その光景は圧巻の一言。ぜひ実際に足を運んで見てみてほしい。

アート作品としてモダンな進化を遂げていた招き猫たちもいる。 「反わびさび」を掲げる陶芸家、古賀崇洋が制作した“NEO MANEKINEKO”シリーズは、力や反骨精神の象徴として古賀が用いるスタッズを取り付け、招き猫のもつ神力を表現。現代における新たな「招き猫」へとアップデートしている。古賀崇洋の招き猫は、銀座・有楽町エリアの阪急メンズ東京に入るB-OWND Galleryで購入可能。

古賀崇洋による「NEO MANEKINEKO-petit-」。スタッズがあしらわれている。

日本の民芸品を再構築し、「グリッチエフェクト」を作品の手法に取り入れるアーティスト中谷健一にも注目したい。“エフェクト招き猫”は、招き猫にデジタル障害によりノイズが入ったような姿を、立体で表現。伝統的な招き猫を、最新技術を駆使しユニークな作品へ昇華させている。

中谷健一は10月11〜17日の期間、東京・日本橋で個展を開催予定。招き猫も販売される。

最後に迫力満点のモニュメント、成田空港にある「ネオン招き猫」をご紹介したい。この招き猫は今年の7月、成田空港第1ターミナルにある土産店“Fa-So-La AKIHABARA”の店内に新設され、成田空港の新たなシンボルの一つとして、親しまれている。日本旅行の最後に、土産のお買い物と合わせて、是非この招き猫にも会いに行ってみてほしい。

Fa-So-La AKIHABARAに新たに登場した招き猫のオブジェ。

(2023年8月時点の情報です。)